少しずつ、そして着実に
冬になると、どうしても忘れられない出来事がある。
澄んだ夜空を、一緒に眺めたあの時間は確かにあった。
キャンドルナイトの夜、一生懸命カメラを構えているあたしを後ろからみて笑っていた姿。
くしゃっと髪を撫でること、楽しげに笑う顔
それが好きだったんだ。
けど、本当に遠くなった。
距離も時間も繋がりも思い出さえも。
冬が来る。
後悔ともまた違う、忘れられない切なさが残っている。
先日の流星群。
ひとり空を見ながら、やっぱり君のことを思い出したよ。